皆さんこんにちは、6です。

2020/2/1-2/2で訪れた、五光牧場の
雪中おっさんソログルレポの続きです。

1話目はこちら

それでは続きをどうぞ

我々はおっさんである

「月の入りは23時55分」

予想より遅い時間に狼狽えますが、
月の入りを待つことなく
23時頃に展望台に向かうことになりました




「我々はおっさんである」
「体力はもうない」

ちまたではブラック部活動との誤解も
あるようですが、今夜はとにかく冷え込みます
ブラックな部活動などやってられません

山だから月も早く沈むのではないか？
そんな思惑もありました

マイナス11度の真っ暗な世界を、
険しい道を越えて展望台へと向かいます

我々はバカなのだ

展望台では月が残るものの
まばゆい星たちが輝いています

みんな夢中でシャッターを押します




オリオン座に加え、おうし座くらいは
見つけられるようになりました

冬6は自力で探せなかったですが、
今回もたくさんのことを教わりました




黄道十二星座の話を聞いたり

カシオペアと北斗七星の間にある
北極星を見つけたり

カシオペアの向こうにある
天の川にシャッターを向けたり


かなりの時間そこにいましたが
月はまだそこにあります




「あの月がなければ、もっといいのにな」

誰しもが思ったことでしょう



「我々はおっさんである」
しかし、それ以前にバカなのです

月の入りをこのまま待とうか
誰ともなくそんな空気が漂っていました

「寒いですね…」
靴下まで染み込むような雪の中
凍えるような声で誰かが呟きますが
誰1人帰ろうとしません

そしてついに




月が八ヶ岳の向こうへと消えてゆきます

緊急指令！×××を押せ

今回の撮影で最も苦労したのが
「シャッタースピード(以下SS)」の設定でした

シャッタースピードとは
「カメラを撮影している秒数」です

通常は1秒にも満たない一瞬で撮りますが、
星など暗いものを撮る際には、
20秒程度撮り続ける設定にします。

我が家のカメラは星景撮影以外で
マニュアルはほとんど使いません(爆)

そのため、マニュアルに切り替えると
常に星景撮影用の設定となるわけで、
実は私がSSをいじったことは
これまでありませんでした

しかし、今回はなぜかマニュアルのSSが8秒…

いくらメニューボタンを押しても
SSは一向に現れません

困り果て諸先輩方に助けを求めますが
Canon派多数の中で少数派のPanasonicは
苦戦し、やむなく嫁に電話しました

嫁「真ん中にメニューボタンあるでしょ？
その左下のボタン押して！」

私「ゴミ箱しかないけど？？」

嫁「いいから押して！」

私「えっ！？？？」

嫁「ゴミ箱押して！！」

私「えぇえぇぇっ！？？」

戸惑いながらゴミ箱を押すと
映し出されたのは設定画面でした


あ…よく見るとゴミ箱の上になんか書いてる…




そうして四苦八苦しながら撮った写真がこちらです




寒さに耐えた末の
大満足の星空でしたが

…月の入りを待ってから
展望台に登れば良かったのでは…(爆)

まあ、こんなバカげた体験を共有することが
より一層距離を縮めてくれるのだと思います



集合写真:Kさん撮影
テーマ:我が人生に一片の悔いなし

こうして満身創痍の体を引きずり
展望台からテントへと戻るのでした

限界を超えた代償

翌朝目覚めると、耳に聞こえてきたのは
固い雪を踏みしめる音、
そしてシャッターの音です

昨夜はマイナス11度まで冷え込みましたが
徹底した防寒対策のおかげもあり
自宅以上に快適に眠ることができました




それでは、暖かなシュラフを抜け出て
写真を撮りに行きましょう




パシャり

パシャり

非日常的な白い景色に
開放的な八ヶ岳の空

澄んだ空気を堪能しながら
あたりが光を帯びる様を写します

すると、突然の警告表示の後、
暗くなるカメラの画面


どうやらバッテリーが落ちたようです

月入り待ちで酷使されたカメラが
悲鳴を上げているようです

と、言うわけで、皆さん場内を散策し
朝焼けを撮っていらっしゃいましたが
私は一足先にカップ麺を食べ、
撤収を進めることにしました

別れと感謝

綺麗な景色を見たとき

美味しいものを食べたとき

人の心は動くのだと思います


いい年した「おっさん」で
みんな好き勝手しながらも

ふとした瞬間にまとまることがあります


キャンプ、写真、そしてブログ

趣味を同じくする者が集まると
自然とその結びつきも強いです


カメラには到底写らない
輝くような星空を

心通じる仲間と
見ることができました

まさに、「我が人生に一片の悔いなし」です




今回残念ながらご参加できなかった方、
◯◯◯の旦那さん、⚫️⚫️⚫️の旦那さん、
フットワークの軽いソロキャンパーさん、
遠征大好きな変態キャンパーさんとも、
バカな体験ご一緒したいと思います

そしてなにより
バカな男たちの酔狂を許してくれたご婦人方、
とりわけ子供たちの面倒を買って出てくれた
嫁の8には感謝の念でいっぱいです。

本当にありがとう

名残惜しい

晴れ渡るような空の下
軽やかな気持ちで
ヴォクシーのエンジンをかける

ブルルルン

最高の星空を見せてくれたこと、
暖冬の中、雪がまだ残っていてくれたこと
キャンプ場にも自然と感謝の気持ちが溢れる


写真:イメージです

名残惜しさを感じながら
アクセルを軽く踏み込む

キュルキュル

ゆっくりとタイヤが回る


仲間の車が少しずつ離れてゆく


慌てて右足を強く踏み込む


キュルキュルキュルキュル


どんどん離れてゆく仲間たち



写真:おそらくKさん撮影


あ、これ…

帰れないかも

戻ってきて助けてくれた
仲間の記事はこちらです
☆感謝です☆

Kさん

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おっさん雪中キャンプリターンズ。五光牧場オートキャンプ場 ① 〜ジビエ編〜
ジビエシチューと沈む月。折れるポール。 五光牧場オートキャンプ場 ② 〜極寒苦難編〜

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